コンセプト
当工房ではお客様に『末永く、愛着を持って使用できる木製家具』をご提供するため日々、次のことを心がけながら製作しています。
現代では機械や緊結金物等の発達により、過去に比べ、効率的に家具を形作れるようになりました。
しかし和洋問わず、古くから伝わる木材の工法には、木材の特性を把握しているからこそできる無理のない加工や確かな仕口(結合部分)など、驚くほど柔軟で合理的なものがあります。
必要に応じて伝統工法を用いることでこそ末永く使って頂ける木製家具ができあがると考えます。
木製家具を末永く使って行くためには、使用者が愛着を持ってメンテナンスでき、なおかつ修理修復などの事も考慮したつくりでなければなりません。
100年程も以前につくられたアンティークと呼ばれる家具が今も尚、味わい深く、魅力的で普段使いにも堪えうるのは、無垢材を主体につくられていることが大きな要素となっています。
当工房では無垢材を主体に使うことで、これから100年後にも使用に耐えうる木製家具づくりを目指します。
末永く、飽きずに使っていける家具をつくるためには、「機能美」と「装飾美」、この2つのバランスが重要だと思います。
オリジナル家具のデザインで重視するのは、機能面においては極力無駄を省き、簡素であるということ。
装飾面では抽象的な表現ですが、どこか懐かしい雰囲気を漂わせること。
そもそも自然素材である木材は、プラスティックや木質系素材と違い、素朴さや懐かしさを表現することや、経年変化に対しても、非常に相性が良いと感じています。
この先ますますテクノロジーは進むと思いますが、太古の昔から自然と共生してきた私達人間が持つ感覚はそう大きくは変わらないとも思います。
日常の生活道具として、機能的な使いやすさ、はもちろんのこと、どこか懐かしさを感じさせるデザインを追求していきたいと思います。
材料について
材料となる樹種は主にタモ、ケヤキ、ナラ、アルダー、ハードメープルなどの広葉樹を使っています。
他の樹種でもご希望があれば用意できる範囲で都度、お見積もり致しますのでお問い合わせ下さい。
塗料について
当工房では基本的に自然由来のオイルを使用し仕上げています。
現在のところ主に使っているのはターナー色彩(株)製のエシャ・クラフトオイル、ドイツ・アウロ社製のAURO No.930です。
また、クリアオイル以外にも着色材で色づけしたり予告なく変更することもありますが、極力人体に影響の少ない塗料を使うよう心がけております。
設計&製作者 Profile
境野 純一 Junichi Sakaino
1977年、神奈川県生まれ。
2007年、29歳の時に一念発起。それまで勤めていた工業モデル(模型)の製造会社を退職し、職業訓練校で木工の基礎を学ぶ。
その後、静岡と神奈川にて、無垢材でつくる家具工場に勤め、経験を積む。
2011年、家具製作技能士1級取得。
2019年家族共々、千葉県長生郡に移住し、家具工房の開業準備を始める。
2020年「キグラシ家具工房」開業。
工房所在地

工房からの風景 in 2020
暮らしの木製家具を製作する「キグラシ家具工房」は千葉県の外房地域にあたる、睦沢町という人口約7000人程度の町にあります。田畑に囲まれとても長閑な雰囲気です。
所在地:〒299-4424 千葉県 長生郡 睦沢町 妙楽寺469-1
TEL: 0475-28-2614
E-MAIL: mail@kigurashi-kagu.com
※当工房は一人で運営しておりますので不在の場合もございます。
※また、実店舗がないため、商品を実際に見たい場合やご用の際はお手数ですが、予めEメール、またはお問い合わせフォームからご連絡をお願い致します。