【特注】ロッカー風収納棚

睦沢町からもほど近い、御宿町にお住まいのお客様からオーダー頂きました。

まだまだ工房としての実績が乏しいにもかかわらず本当に有り難く思います。

今回はオーダー家具の一例としてご紹介させて頂きます。

ロッカー風収納棚

まずは搬入直後の写真から

 

今回、お客様のご要望として「昔の銭湯の脱衣所で使われていたようなロッカー」というキーワードを最初に戴きました。

その後、具体的に打ち合わせさせて頂きましたが、有り難くも終始、詳細なデザインはこちらにお任せ頂けました。

色についても、設置場所の壁は真っ白な漆喰に明るめの腰板、床にも明るめのサワラをご使用だったことから、色は濃いめにしましょう、ということで難なく決まりました。
結果的に見事に背景とお互いに引き立て合い、空間に馴染んでいると思います。


製作過程

図面とお見積もりをご提案し、OKを戴き、いよいよ製作開始です。

写真が少なく恐縮ですが、、ざっと製作過程を振り返ってみたいと思います。

材料はタモ。こんな状態から木取り、といって部材毎に大まかに切り回すところから始めます。

木取りが終わったら本体の縦の面、これをホタテ(帆立、もしくは方立)と呼びますが、ここから製作します。

 

 

合間に下部分(これを台輪と呼びます)をヒモで縛って組み立てています。

 

 

 

 

はめ込んでしまう部材は先に着色します。

これは無垢材ならではの収縮に対する対応です。

収縮しない合板などの材料で家具を作る場合は全て組み立ててからの着色で済みますが、総無垢の家具製作にはこのように将来的な収縮を考慮した組み立て方が各所に必要です。

 


ホタテを組み上げたところで横方向の各部材を組み付けるための加工
(棚ダボの穴開け、ホゾの穴開け、相欠きなど)を施して。

 


ここで一気に飛んでいますが(汗)、地板や中板を同時に組み込んでいきます。

 


さらにさらに扉をつくって着色です。
着色は一回ではなく何度か重ねながら全体のバランスを見て合わせていきます。

 


天板は最後にじっくり仕上げました。
全体の中でも天板をきれいに仕上げるのがもっとも気を遣います。

この板も幅方向の収縮があるので本体と取り付ける際には木ねじに遊びを設けて取り付けます。
着色が済み、乾いたら植物性オイルで仕上げます。

 


着色、オイル仕上げが終わったところです。
巾1800㎜、奥行き500㎜程度あるので狭い工房では圧迫感がありました。

 

扉内部です。
このタイプの開き戸の場合、四方に隙間ができますが、その隙間を塞ぐために戸当りを兼ねた段を設けています。下部は後付けでは出っ張って邪魔になってしまうので欠き取るように加工しています。(写真分かりづらいですが四方の隙間を塞ぐように部材を施しています。)

これにより、扉を閉めた際にも隙間から中をまっすぐ見通すことは出来ません。

細かく、手間のかかるところですが、こういう所で大手量産メーカーの家具とは一味も二味も違いの出るところなので手は抜けません。


ちょっとレトロで高級感溢れる収納棚

右の扉上部には真鍮のロゴプレートを取り付けさせて頂きました。

お客様のアイデアとご好意により真鍮プレートをせっかくなら見える所に、と言って下さり、満場一致でこの位置となった次第です。

木材と真鍮の相性も抜群です。

(天板に飾るための小物を既にご用意されていて、感激です)

数十年前のトランペット(真鍮製)もよく風景に溶け込みますねぇ。

今回は「銭湯の脱衣ロッカー」からイメージを膨らませて、結果的にはレトロな中でも高級感溢れる出来映えに、自らも大満足な家具が出来上がりました。

これは当工房の趣向とぴったりあったお客様との出会いでこそ生まれた収納棚だと思います。
K様、この度は大変貴重な経験を有り難うございました!!


オーダー家具について

当工房では、無垢材によるオーダー家具も承っておりますので、何か気になる点などありましたら何でもお気軽にお問い合わせ下さい。

※お問い合わせはこちらから

 

コメント

トップへ戻る
タイトルとURLをコピーしました