無垢材の仕上げにはいくつかの方法がありますが、
当工房では基本的に、植物性オイル
(荏油・桐油・亜麻仁油など)を主体としたオイル仕上げを採用しています。
オイル仕上げの無垢材家具は、
使い方やメンテナンス次第で、
世代を超えて使い続けられる可能性を持っています。
ここでは、
当工房で行っている オイル仕上げ家具のメンテナンス方法について、
基本的な流れをご紹介します。
オイル仕上げ(オイルフィニッシュ)の考え方
オイル塗装の家具は、
「お手入れが大変そう」という印象を持たれることもありますが、
日常的には 長時間水に濡らさない ことに気を付けていれば、
通常の水拭きで問題ありません。
ただし、オイル仕上げは塗膜を作らない仕上げのため、
使い続けるうちに表面のオイル分が徐々に抜け、
乾いたような質感(カサつき) が出てきます。
使用頻度や使い方によって差はありますが、
目安としては 1〜2年に一度、
あるいは カサつきが気になってきた時が、
オイルを上塗りするタイミングとお考えください。
オイル仕上げの考え方についての詳細や、向き・不向きについては
こちらのページをご覧ください。
オイルメンテナンスの基本手順
ここからは、
ご自身で行う際の 基本的なオイルメンテナンス手順 をまとめます。
あくまで基本的な流れですが、
初めての方が挑戦する際の参考になればと思います。
手順① 道具を用意する

使用する道具は、以下の通りです。
- ウエス
(雑巾・布巾・Tシャツなどの綿100%の古布がおすすめ) - 中性洗剤
- 水
- 植物性オイル
特別な道具は必要ありません。
手順② 汚れを落とす

まずは、普通に 水拭き で表面の汚れを拭き取ります。
特に気になる汚れが無ければ、
そのまま しっかり乾くまで 待ちます。
汚れがひどい場合
汚れが落ちにくい場合は、
食器用などの 中性洗剤をほんの少し薄めて 拭き上げてみてください。
シミが気になる場合
シミが付いている場合、
紙やすりなどで 部分的に削る と、
その部分だけがかえって目立ってしまうことがあります。
削る場合は、
テーブルであれば 天板全面 など、
部材全体を同じように削る必要があり、
結果として 剥離・再塗装 の工程になります。
そのため、心得のある方以外にはおすすめしていません。
どうしてもシミが気になる場合は、
当工房、または他の家具工房・家具店など、
プロに依頼することで、ほとんどのシミは綺麗に取ることが可能です。
それまでは、
定期的に全体を水拭きすることで、
徐々にシミを周囲となじませていくことをおススメします。
着色製品の場合
当工房の商品には、着色している商品もございます。
その場合は特にサンドペーパーを使ったり、洗剤を使いすぎると部分的に色が落ちて余計に目立ってしまうことになりかねませんので無理に汚れ、シミを落とそうとせず、やはり全体に拭き掃除や、オイルの上塗りを繰り返しながら徐々に馴染ませていくことをおススメします。
手順③ オイルを塗布する

ウエスにオイルを染み込ませ、
目立たない部分から 刷り込むように 塗り広げます。
- 端から順序よく進める
- 小さく円を描くように動かす
もしくは木目に沿って動かす
※ 家具全体を一気に塗るのではなく、
ある程度の範囲を決め、
部材ごとに区切って作業してください。
※ 同じ部材の途中で区切ると、
その部分が 塗装ムラの原因 になります。
手順④ 拭き上げる

刷り込んだ部分を、
別の乾いたウエス で拭き上げます。
- 木目に沿って往復するように動かす
- 表面にオイルの筋が残らなくなるまで拭く
この工程を丁寧に行うことで、
仕上がりが大きく変わります。
手順⑤ ③ 塗布と④ 拭き上げを繰り返す

③・④の手順を繰り返し、
家具全体を仕上げていきます。
最後に、
乾いたウエスで全体をしっかり拭き上げる
ことが、きれいに仕上げるコツです。
手順⑥ 乾燥させる

作業後は、
自然乾燥で 24時間程度、
触らずに乾かします。
時期や温度・湿度にもよりますが、
24時間ほどで手で触っても
ベタつきが無ければ使用可能です。
ただし、可能であれば
2〜3日以上乾燥させる ことをおすすめします。
おわりに
以上が、
オイル仕上げ家具のメンテナンスにおける
基本的な流れです。
文字中心の説明で分かりにくい点もあるかと思いますが、
あまり難しく考えず、
一度実際にやってみると、
思っているほど難しい作業ではありません。
ぜひ、楽しみながら取り組んでみてください。
※塗装全般についてはこちらのページをご覧ください

