木製コースターをつくりました|薄くてもちゃんと、”木”です


普段はちゃぶ台や卓上膳などの製作が多いですが、

今回新しく、コースターをつくりました。

といっても、よくある木のコースターとは少し違っていて、
まず手に取ると「あれ、薄いな」と感じると思います。

厚みは凡そ4〜5mmほど。
木製のものとしては、かなり薄く攻めています。

薄くした理由としては、
木製コースターにありがちな無骨で厚ぼったい印象を一新したかったんです。

グラスを置いたときに浮いて見えるのではなく、
テーブルの中に自然と収まる。
そんなバランスを狙ってつくりました。


浮造りと、少しだけ残した表情

表面は、浮造り仕上げにしています。

木目のやわらかい部分を少しだけ削り、
年輪の凹凸をほんのりと浮き立たせた仕上げです。

触れてみるとわかる程度の、わずかな起伏。
グラスを置いたときに、光の当たり方が少し変わるのも、
この加工ならではの特徴です。

材料にはクリ材を使っています。

硬さと粘りがあって、日常使いにも向いている木。
柾目に近い材を選んでいるので、
この薄さでも比較的反りにくく仕上がっています。

また、リバーシブルなので、裏返して使うこともできます。
若干反ったとしても反対にして置いておくと、また、戻ったりもします。
”木は呼吸する”といいますが、そんなところを体感できる面白さもあります。


形は三種類

今回のコースターは、いくつかのかたちで製作しています。

ひとつは、110mm角の正方形。
いちばん扱いやすく、基準になるかたちです。

もうひとつは、不定形のランダム形状。
木取りに合わせて、その都度かたちを決めています。
同じものはひとつとしてありません。

そして、正方形をおよそ二倍にした長方形タイプ。
こちらはコースターというより、
小さな折敷のような使い方ができます。

定番製作している卓上膳とも近い使い方です。

グラスと一緒に、小さなお菓子や器を添える。
ほんの少し余白があるだけで、使い方の幅が広がります。


鉄媒染という選択

一部のコースターには、鉄媒染を施しています。

木に含まれるタンニンと反応させることで、
黒ともグレーとも言い切れない、
独特の色合いに変化します。

塗装とは違い、表面を覆うのではなく、
木そのものが色づくのが特徴です。

同じクリ材でも、
ナチュラルとはまったく違った表情になります。


穴の理由

すべてのコースターには、小さな穴をあけています。

指を掛けて持ち上げやすくするためでもあり、
使い終わったあとに、フックなどに掛けて
乾かしたり収納したりできるようにするためです。

小さなことですが、
日常の中では意外と効いてくる部分です。


仕上げとメンテナンス

仕上げはオイルフィニッシュ。

使い込むうちに乾きが気になってきた場合も、
ご家庭で簡単にメンテナンスが可能です。

少しずつ色味が深まり、
時間とともに表情が変わっていきます。


ギフト包装について

コースターについてはミニマルなギフト包装もご用意しました。

オイルクラフトペーパーで包み、
麻紐で軽く留めた、シンプルなものです。

複数枚の場合は、薄紙を一枚かませてから重ね、
軽く束ねて包みます。

特別に華やかなものではありませんが、
工房で整えて包んだような、
落ち着いた佇まいでギフト用の発送にも対応させて頂きます。


コースターは小さな道具ですが、
毎日の中で、手に取る機会は意外と多いものです。

薄いのに、ちゃんと木。

身近で手軽に木の温もりを感じられる。
そんな日常づかいの道具を、
今日も一枚ずつ仕上げています。


コースターの詳細・販売についてはこちらからご覧いただけます。

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